春雷 感想
―圧倒的なビジュアルの良さ―

概要


春雷はゲーテの「若きウェルテルの悩み」をモチーフとした、原田諒先生による脚本・演出の作品。主人公のゲーテが若きウェルテルの悩みを書き上げた時代を舞台に、ゲーテと若きウェルテルの悩みの物語を交差させた構成。若きウェルテルの悩みは解説も不要な有名作品。主人公のウェルテルが婚約者のいるロッテに恋し、叶わぬ恋に絶望して死に至るまでの物語。

感想のまとめ


圧倒的なビジュアルや繊細な演技、舞台機構や演出の巧みさによって視覚的に堪能できる作品。「若きウェルテルの悩み」とは別作品なのが難点で、安直な三角関係にされてしまった点が残念。圧倒的なビジュアルとキラキラ感を誇る彩凪さんのウェルテル/ゲーテ、美人ぶりが際立っているせしるさんのロッテ、最大の見せ場で一番映える役作りをしてくれた鳳翔さんのアルベルトがお気に入り。

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パルムの僧院 感想
―テンポ良く明快な帰着で爽やかに―

概要


原作はスタンダールの小説。イタリア北部のパルマを舞台とした物語。主人公のファブリス、彼の叔母でありその美貌で宮中に影響力を持つジーナ、ファブリスと恋に落ちるクレリアを中心とした物語。二人のヒロインによる、ダブルヒロイン体制で展開される。

感想のまとめ


恋愛・政治が並行してスピーディーに展開され、テンポの良さが心地よい作品。物語の帰着点も明快で、視聴後は爽やかな気分になる。
ジーナとクレリアのダブルヒロインはタイプの異なる二人が相乗効果で魅力を増している。
純粋無垢なファブリスを演じた彩風さん、圧倒的な存在感でジーナを演じた大湖さんを始め、どのキャストも表情や仕草、役作りがとても良い。
楽曲も印象に残りやすく、特に久城さんの歌うAVE MARIAが素敵。

視聴日


2020/05/01 Blu-ray
原作は未読。

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