少女☆歌劇 レヴュースタァライト
―アニメも映画も綺麗にまとめられた作品―

概要


アニメと舞台を連動させているブシロードのコンテンツであるスタァライト。
聖翔音楽学園という架空の音楽学校を舞台に、学校行事でスタァライトという作品を演じる舞台少女たちの物語。トップスターを目指すためにキラメキを奪い合う、オーディションが独特の要素になっている。
気がつけばアニメ・総集編・劇場版のすべてを見ていたので、所感を残す。

まとめ


演劇要素はあくまで自己表現のためのツールという特殊な作品。レビューシーンの演出・歌唱力が優れた作品で、アニメ本編時点でとても綺麗にまとまっていた。
新作劇場版ではアニメの後、それぞれの未来をとても綺麗にまとめていて、スタァライトという物語の帰着点として完璧。把握しきれないほど膨大なメタファーが光る作品で、見るたびに新しい発見を楽しめる。大迫力のレビューも見応え充分で、歌唱力も相まって映画館向けの作品。パンフレットの演出が良いので、パンフレット購入がお勧め。もしこれから劇場版を視聴するならば、音響の良い映画感を選ぶと良いかもしれない。

以下ネタバレ注意

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―アニメも映画も綺麗にまとめられた作品―” の
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少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#2 revival 感想
―初の2.5次元作品は独特で、親しみやすくて歌が良い―

アニメと舞台を連動させているブシロードのコンテンツであるスタァライト。
舞台版は見たことがなかったが、Youtubeでミュージカルパートの無料配信があったので視聴。宝塚を除けば人生初の2.5次元舞台作品。
今まで見てきたミュージカル作品とは違ったタイプの作品で、独特の面白さを持つ作品だった。

以下メモ代わりの所感

【歌・舞台関連】

  • かなりサクサクと進むストーリーとわかりやすいキャラ付け。初見でも全く困らないわかりやすさで、かなり親しみやすい作品だった。

  • イメージよりも歌とダンスの比重が大きい。殺陣で何曲も歌うので、テンポよくいろいろな曲を楽しめる。

  • 真矢とひかりはアニメ時点から上手いと思っていたが、舞台版だと更に凄い。青嵐のメンバーは全員歌が上手い。2.5次元作品ってどれもこんなに歌が良いのだろうか、と思うぐらい歌が良い。ミュージカルは歌が良いと幸せになるので、その点で大満足。

  • 歌唱シーンは皆が舞台で歌い、1フレーズ単位でソロをする事が多いのでアイドルユニットみたいかも。歌うメンバーと殺陣メンバーを分けることが多かったので、歌のクオリティアップに役立てているのかも。

  • 意外なほど大事なセリフは歌ではなくセリフで言う。歌唱は戦闘シーンに使うことが多く、芝居と歌でシーンの区別がはっきりしている印象。歌が多いのに芝居と独立しているので、今までに見たことのないタイプの作品。

  • ソロやデュエットで一曲を歌い切ることが少ないのと、登場人物が少ないのでコーラス要員が少ない。なので全員で歌うことが多く、○○の歌という印象はつきにくいかも。

  • 殺陣はかなり効果音を多用していて、打ち合うたびに効果音が入る気合の入りよう。あれだけの効果音を合わせているのは凄い。

  • 暗転が少なく、その分奈落の出番が多い。照明はそのままで奈落に沈んでいくのは新鮮かも。

 

【キャラ関連】

  • アニメとは性格が違っている。真矢とひかりはアニメ版とかなり違う印象。

  • 天堂真矢の圧が凄い。優等生と言うより猛獣のような印象。歌とキャラがマッチしていて良い。出てくると目を奪われるぐらい圧が強い。

  • 真矢があの圧で「許しません、柳小春」は八つ当たりが過ぎるし面白い。

  • ななとまひるが歌に芝居に殺陣にと見せ場がたくさんある美味しい役。

  • 八雲先生のアクロバティックな動きが良い。軸がぶれない回転がとても綺麗。