天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~ (2026年)

前置き

「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」を初観劇。
全国ツアーのスタート地点である東京・明治座での初観劇。
元宝塚・雪組の彩風咲奈さんが宝塚退団後に初出演する舞台だった。
主演は彩風さんと森久美子さんとのWキャスト。
今回は彩風咲奈さん版のデロリスを観劇。

感想のまとめ

何度も上演されるのも納得の、上質な作品。
笑いあり、感動あり、心温まる心の交流ありと盤石のストーリー。
シンプルなストーリーを丁寧に描くからこそ、いつでも楽しめる。
メンバーの歌も多く、多くの人に見せ場がある点も素晴らしい。
作中で成長していくデロリスの見せ方が素敵なデロリス役の彩風さん、Wキャストでも作品を盤石たらしめる修道院長役の鳳さん、あまりに自然な挙動不審さと包容力ある歌声が素敵なエディ役の廣瀬さんが特に印象的。

以下ネタバレ注意

感想

  • 万人向けで安心して楽しめる作品
    何度も上演されるのも納得の、上質な作品。
    笑いあり、感動あり、心温まる心の交流ありと盤石のストーリー。
    人物の描き方も丁寧で、演出や小道具の変化もとても細やか。
    歌もキャッチーでダンスもあり、初めてのミュージカルにうってつけ。

  • いつ見てもきっと楽しめるテーマ
    ストーリーはシンプルで丁寧だからこそ、いつの時代も楽しめる。
    音楽を通じて絆が生まれ、変化が生まれて成長していく。
    そのなかで自分がどうありたいかを理解し、自己肯定に至る。
    昔も今もきっと未来も、変わることなく楽しめる作品だろう。

  • メンバーの歌が多くて良い
    楽曲もよいが、多くのメンバーに見せ場があることも良かった。
    主要メンバーはほぼ全員ソロパートがあった気がする。
    それだけ見せ場が多くて印象に残る人が増えて幸せだった。

  • 細やかな演出が光る
    目立たないところの演出も丁寧に作られている。
    中盤で寄付金が集まると、ひっそりと修道院の修理が進んでいる。
    ロバートは最後のシーンでデロリスから貰ったブーツで踊っている。
    デロリスと修道院長の最初の会話を最後にリフレインする演出も素敵。

  • 彩風さんの強みが活きる作品
    彩風さんの宝塚退団後の初舞台として、とても良い作品だった。
    女性役でも彩風さんらしく、人物が変わっていく見せ方が素敵。
    今後彩風さんが様々な役を演じていくのが楽しみなデロリスだった。
    元男役らしいパワフルな中高音に、苦もなくクリアな高音が響く歌。
    僅かなシーンでも印象に残る華やかで軽やかなダンス。
    交流を通じて成長していくデロリスの変化がとても素敵だった。
    ロバートの話を聞くときの優しい態度と眼差しがとても印象的。
    ラインダンスや男役風のポーズは彩風さん版のサービスかも。


  • 修道院長役の鳳さんが素晴らしい
    修道院長を演じるのは鳳蘭さんで、初演から続けているとのこと。
    よく通る声、綺麗で聞き取りやすい歌声、笑いを取る間も絶妙。
    初の組み合わせの彩風さんとも息がぴったりに思える連携ぶり。
    この方がいるからこそ、Wキャスト上演ができるのかと感じた。

  • エディ役の廣瀬さんも素晴らしい
    エディを演じるのは廣瀬友祐さん。
    汗っかきエディらしい落ち着かない所作がとても自然だった。
    挙動不審だが優しさも伝わってくるエディで、歌が特に素敵。
    優しく響く低音で、エディの包容力を感じさせる素晴らしさ。

  • ロバート役の梅田さんも素敵
    ロバートを演じるのは梅田さんで、元AKBの方らしい。
    引っ込み思案な彼女がデロリスとの交流で成長する様が素敵。
    特に歌が印象的で、彼女の成長と歌がリンクしているような印象。
    そのため後半になるほど歌が素敵に思えた。

  • ミュージカルとは音響の相性が悪いかも
    2回観劇したが、1回は歌声を聞き取ることが難しい状態だった。
    歌声、特に女性の高音が埋もれて、あまり歌詞を聞き取れなかった。
    席か日付による違いなのか、ミュージカル向けではないかもしれない。