GUYS AND DOLLS ―シックな現体制にピッタリ―

概要

GUYS AND DOLLS は Damon Runyon による原作を用いた作品。
Jo Swerling と Abe Burrows によるミュージカル。
宝塚では四度目の上演で、今回は稲葉太地先生の脚本・演出。
舞台は第二次大戦後のニューヨーク。
ギャンブラーのスカイと慈善団体のサラとを中心にした作品。

感想のまとめ


スーツの似合う鳳月さんのいる間に上演して大正解の公演。
音楽、衣装、台詞回しのすべてがシックでお洒落。
どんな人でも、どんな気分でも楽しめるような安定した面白さの作品。
印象的なメロディーも多く、歌の上手なメンバーが多い月組の良さが出ていた。
抜群の着こなしや所作で華やかさが際立っている鳳月さん、シルエットの美しさや素敵な歌が印象的な礼華さんが印象的。

以下ネタバレ注意

“GUYS AND DOLLS ―シックな現体制にピッタリ―” の続きを読む

彩風咲奈ディナーショー MISSION

概要

元雪組トップスター彩風咲奈さんのディナーショー。
今回は9月に開催された第一東京ホテルに参加。

感想のまとめ

在団時のディナーショーである LAST MISSION を思い出す構成。
当時とは曲も歌い方も変わっているので、懐かしくも新鮮だった。
高めのキーで伸びやかに歌う彩風さんは、とても自然体で素敵。
久城あすさん、大原真由子 (陽向春輝) さん、愛加あゆさんと豪華なメンバーで、歌もダンスも素敵だった。

“彩風咲奈ディナーショー MISSION” の続きを読む

悪魔城ドラキュラ / 愛, Love Revue! ―変化球も王道も楽しめる―

感想のまとめ

悪魔城ドラキュラはビジュアルの素晴らしさが印象的。原作要素を盛り込んだ感が伝わってきて、ギミック攻略感を出している戦闘シーンも面白かった。原作要素を盛りすぎたのか若干詰め込み気味で,どことなくヒーローショーを思い出す作品かもしれない。
愛, Love Revue! は王道レビューで、中盤以降はどこを切っても名シーン。テーマ曲もキャッチーかつ耳に残り、劇場帰りには思わず口遊みたくなる。控えめな演出で上品なショーがよく似合っていて、ダンスの見せ方が特に素晴らしいショーだった。

以下ネタバレ注意

“悪魔城ドラキュラ / 愛, Love Revue! ―変化球も王道も楽しめる―” の続きを読む

阿修羅城の瞳/エスペラント! ―一時代の集大成―

感想のまとめ

阿修羅城の瞳は要素盛りだくさんな和風ファンタジー。
落語や歌舞伎、派手な大立ち回りなど、普段見ない要素が多い。
様々な作品を演じてきた礼さん率いる星組の集大成に相応しい作品。
エスペラント! は退団公演に特化した作品。
礼さんとメンバーとの場面を見ながら、思い出に浸れる作品。
極美さんや小桜さんなど、組替えの人にも温かい作品。

以下ネタバレ注意

“阿修羅城の瞳/エスペラント! ―一時代の集大成―” の続きを読む

no man’s land―彩風さんの新境地―

概要

no man’s landは荻田浩一さんの構成・演出によるコンサート。
元宝塚・雪組トップスターの彩風咲奈さんの退団後初のイベント。

感想のまとめ

宝塚在団中とは違った、新たな彩風さんが舞台にいた。
歌の癖がなくなり、素直に伸びる歌声が高音まで綺麗に響いていた。
ダンスはしなやかさが更に増し、中性的~女性的な印象に。
低音を歌い上げて柔らかなダンスと要所のキメを映える男役・彩風咲奈さんから変化した、新たな彩風さんの素晴らしさが発揮されていた。
随所で男役時代を思い出させるシーンも素晴らしかった。
今回のメンバーは歌もダンスも素晴らしく、鈴木凌平さんの柔らかくもビシッと決まるダンスダンスが特に印象的。

以下ネタバレ注意

“no man’s land―彩風さんの新境地―” の続きを読む