阿修羅城の瞳/エスペラント! ―一時代の集大成―

感想のまとめ

阿修羅城の瞳は要素盛りだくさんな和風ファンタジー。
落語や歌舞伎、派手な大立ち回りなど、普段見ない要素が多い。
様々な作品を演じてきた礼さん率いる星組の集大成に相応しい作品。
エスペラント! は退団公演に特化した作品。
礼さんとメンバーとの場面を見ながら、思い出に浸れる作品。
極美さんや小桜さんなど、組替えの人にも温かい作品。

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no man’s land―彩風さんの新境地―

概要

no man’s landは荻田浩一さんの構成・演出によるコンサート。
元宝塚・雪組トップスターの彩風咲奈さんの退団後初のイベント。

感想のまとめ

宝塚在団中とは違った、新たな彩風さんが舞台にいた。
歌の癖がなくなり、素直に伸びる歌声が高音まで綺麗に響いていた。
ダンスはしなやかさが更に増し、中性的~女性的な印象に。
低音を歌い上げて柔らかなダンスと要所のキメを映える男役・彩風咲奈さんから変化した、新たな彩風さんの素晴らしさが発揮されていた。
随所で男役時代を思い出させるシーンも素晴らしかった。
今回のメンバーは歌もダンスも素晴らしく、鈴木凌平さんの柔らかくもビシッと決まるダンスダンスが特に印象的。

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BONNIE&CLYDE―時代が生んだギャングカップル―

概要

BONNIE&CLYDEは1930年代のアメリカに実在したクライド・バロウとボニー・パーカーを主役としたミュージカル作品で、脚本イヴァン・メンチェル、作詞ドン・ブラック、作曲フランク・ワイルドホーンによるブロードウェイ作品。本作では瀬戸山美咲さんが上演台本・演出を担当。

役替わり公演でクライド・バロウ役は矢崎広さん、ボニー・パーカー役は海乃美月さん、テッド役は吉田広大さんの回をシアタークリエで観劇。

感想のまとめ

疾走感の心地よい作品。歌詞の訳や割当てに癖があったが、歌の上手さが光っていた。
不満に満ちた今を変えていく、ボニーとクライドの疾走感がとても印象的。夢に向かって真っ直ぐというより、ここではないどこかを目指してアクセルを踏み続けているようにも感じられた。

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マスタークラス―没入する心地よさ―

概要

マスタークラスはテレンス・マクナリーによる作品で森新太郎先生の演出、黒田絵美子先生の翻訳。
元オペラ歌手のマリア・カラスが引退後に、音楽学校で若いオペラ歌手たちに公開授業 (マスタークラス) を行う場面を描いた作品。世界屈指のソプラノ歌手だったマリア・カラスの生き様を、引退した後から振り返ることになる作品。

感想のまとめ

迷っている人がいたら是非おすすめしたい公演 (2025年4月12日から大阪公演)。
授業を通じて人生を振り返り、理解を深める様子はまさに講義。
気がつけば全神経が舞台に集中し、あっという間に感じる公演だった。
大学時代に一心不乱に臨んだ講義を思い出すような心地よさを感じた。

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エンジェリックライ/Jubilee―綺麗にまとまったお披露目―

概要

エンジェリックライは谷貴矢先生による作・演出の作品。ソロモンの指輪を巡って、能力と嘘を封じられた天使アザゼル、トレジャーハンターのエレナ、大富豪のフェデリコ、悪魔のフラウロスが織りなす物語。
Jubileeは稲葉太地先生による作・演出の作品。周年記念などの祝祭を意味する名を冠する、新トップコンビお披露目のショー作品。

感想のまとめ

エンジェリックライは奇抜な設定を綺麗にまとめた作品。
天使という設定の扱い方は人を選ぶかもしれない。
永久輝さんは盤石の実力ぶりで、変化球だが無邪気な役柄のフレッシュさが素敵だった。星空さんは歌や滑舌が素晴らしかった。凪七さんや綺城さんは当て書きに対して見事な演じぶりで、聖乃さんの色気漂う悪役ぶりも素晴らしかった。
Jubileeは正統派で華やかなショーで、クラシック曲の上品さが特別感を演出していた。男役群舞のシーンが特に素晴らしく、まさに永久輝さんのトップで観たかったショー作品。

以下ネタバレ

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