概要
no man’s landは荻田浩一さんの構成・演出によるコンサート。
元宝塚・雪組トップスターの彩風咲奈さんの退団後初のイベント。
感想のまとめ
宝塚在団中とは違った、新たな彩風さんが舞台にいた。
歌の癖がなくなり、素直に伸びる歌声が高音まで綺麗に響いていた。
ダンスはしなやかさが更に増し、中性的~女性的な印象に。
低音を歌い上げて柔らかなダンスと要所のキメを映える男役・彩風咲奈さんから変化した、新たな彩風さんの素晴らしさが発揮されていた。
随所で男役時代を思い出させるシーンも素晴らしかった。
今回のメンバーは歌もダンスも素晴らしく、鈴木凌平さんの柔らかくもビシッと決まるダンスダンスが特に印象的。
以下ネタバレ注意
感想
- 男役とは違った新たな姿
宝塚在団中とは違った、新たな彩風さんのステージだった。
歌の癖がなくなり、素直に伸びる歌声が高音まで綺麗に響いていた。
ダンスはしなやかさが更に増し、中性的~女性的な印象に。
要所のキメが抑えめになった分、より自然な彩風さんという印象。
低音を歌い上げて柔らかなダンスと要所のキメを映える男役・彩風咲奈さんから変化した、新たな彩風さんの素晴らしさが発揮されていた。
男役という表現技術から別のステージに移ったコンサートだった。 - 宝塚の曲からJPOPまで豊富なラインナップ
楽曲はバラエティ豊か。
宝塚の曲からJPOPまで幅広く、意外とJPOPが多かった印象。
改めて宝塚の楽曲を聞くと、トップ時代に良い曲が多かった。
人生の主や宿命の星、ODYSSEY、BE REVIVEDと良い曲揃い。
Get Wildや栄光の架橋などのJPOPも素敵だった。 - ダンスがとても印象的なアンコール
YOASOBIさんのアンコールでのダンスシーンが特に素晴らしかった。
菜々香さんと竹内さんの歌に合わせ、ペアを代えながらのダンスがとても印象的。
組む相手によって表情が変わる、彩風さんのダンスの素晴らしさが詰め込まれた名シーン。 - しなやかさがさらに増したダンス
宝塚でも屈伸の伸びやかさを誇っていたダンスは健在。
男女で踊るシーンや女性らしく踊るシーンのおかげで、よりしなやか。
柔らかく伸びやかに踊る彩風さんのダンスが素敵だった。 - 随所でスイッチが入る男役の魅せ方
基本的には男役を卒業していたが、随所で男役の雰囲気に戻していた。
雪組での黒燕尾を思い出させるような、序盤のダンスシーンが印象的。
望海さんとのYou are my ownはまさに当時のキャリエール。
男役時代の懐かしさに浸る事もできて幸せだった。
突き詰められた男役へのスイッチの切り替え方が素晴らしかった。 - 歌もダンスも素敵なメンバー
今回のメンバーは歌もダンスもすごかった。
シンガー枠・ダンサー枠はあるが歌もダンスもかなりハード。
鈴木凌平さんの柔らかくもビシッと決まるダンスが特に印象的。
竹内さんや菜々香さんたちの力強さや繊細さを使い分ける歌も素敵。 - 全階への客席降り
東京国際フォーラムではなんと1, 2, 3階席への客席降りがあった。
客席降りの前後はメンバーの見せ場も豊富でとても好きなシーン。 - 宝塚から続いたリベンジ公演
観劇した東京国際フォーラムは、全休になったODYSSEYの会場。
ODYSSEYを再演し、no man’s landで東京国際フォーラムでの公演。
彩風さんも言及していたが、思い入れ深いリベンジ公演だった。