About this blog


概要


過去・最近見たものについて、感想を書き綴るブログ。
趣味 (宝塚、ノベルゲーム、小説、漫画) を中心に扱う予定。
ネタバレを含みますので、ご注意下さい。


取り扱いジャンル


  • 宝塚
    視聴作品一覧へのリンク
    メイン: 雪組
    贔屓:
    好きなOG: 彩風咲奈さん (贔屓) 轟悠さん、彩凪翔さん、望海風斗さん、珠城りょうさん
    好きな作品: ファントム (雪組)、凱旋門 (2018年版)、チェ・ゲバラ、BONNIE&CLYDE

各組の初観劇リスト:
  雪組: 2018/6 凱旋門 / Gato Bonite!!
  月組: 2019/4 夢現無双 / クルンテープ
  星組: 2019/5 アルジェの男 / ESTRELLAS
  宙組: 2019/12 El Japón / アクアヴィーテ
  花組: 2021/4 アウグストゥス / Cool Beast!!

  • ノベルゲーム
    プレイ済み作品へのリンク
    好きな作品: 花帰葬、神無ノ鳥、古色迷宮輪舞曲、素晴らしき日々、Nightmare Syndrome作品
    好きな作風: マルチエンディングやギミックを活かした作品、文章や世界観が美しい作品
  • 小説
    好きな作家: ヘッセ、シェイクスピア、夢野久作、三島由紀夫
    好きな作風: 綺麗な文章や情景、古典文学、幻想小説
  • 漫画
    好きな作家: 高河ゆん、一ノ瀬綾子、あき、宝井理人
    好きなジャンルや作風: BL、絵・情景・台詞回しのの美しい作品

自己紹介


Name: 酢酸ナトリウム
経歴: 最近のモットーはやらぬ後悔よりやって後悔
宝塚の初観劇は2018年の凱旋門 / Gato Bonite!!

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no man’s land―彩風さんの新境地―

概要

no man’s landは荻田浩一さんの構成・演出によるコンサート。
元宝塚・雪組トップスターの彩風咲奈さんの退団後初のイベント。

感想のまとめ

宝塚在団中とは違った、新たな彩風さんが舞台にいた。
歌の癖がなくなり、素直に伸びる歌声が高音まで綺麗に響いていた。
ダンスはしなやかさが更に増し、中性的~女性的な印象に。
低音を歌い上げて柔らかなダンスと要所のキメを映える男役・彩風咲奈さんから変化した、新たな彩風さんの素晴らしさが発揮されていた。
随所で男役時代を思い出させるシーンも素晴らしかった。
今回のメンバーは歌もダンスも素晴らしく、鈴木凌平さんの柔らかくもビシッと決まるダンスダンスが特に印象的。

以下ネタバレ注意

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BONNIE&CLYDE―時代が生んだギャングカップル―

概要

BONNIE&CLYDEは1930年代のアメリカに実在したクライド・バロウとボニー・パーカーを主役としたミュージカル作品で、脚本イヴァン・メンチェル、作詞ドン・ブラック、作曲フランク・ワイルドホーンによるブロードウェイ作品。本作では瀬戸山美咲さんが上演台本・演出を担当。

役替わり公演でクライド・バロウ役は矢崎広さん、ボニー・パーカー役は海乃美月さん、テッド役は吉田広大さんの回をシアタークリエで観劇。

感想のまとめ

疾走感の心地よい作品。歌詞の訳や割当てに癖があったが、歌の上手さが光っていた。
不満に満ちた今を変えていく、ボニーとクライドの疾走感がとても印象的。夢に向かって真っ直ぐというより、ここではないどこかを目指してアクセルを踏み続けているようにも感じられた。

以下ネタバレ注意

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マスタークラス―没入する心地よさ―

概要

マスタークラスはテレンス・マクナリーによる作品で森新太郎先生の演出、黒田絵美子先生の翻訳。
元オペラ歌手のマリア・カラスが引退後に、音楽学校で若いオペラ歌手たちに公開授業 (マスタークラス) を行う場面を描いた作品。世界屈指のソプラノ歌手だったマリア・カラスの生き様を、引退した後から振り返ることになる作品。

感想のまとめ

迷っている人がいたら是非おすすめしたい公演 (2025年4月12日から大阪公演)。
授業を通じて人生を振り返り、理解を深める様子はまさに講義。
気がつけば全神経が舞台に集中し、あっという間に感じる公演だった。
大学時代に一心不乱に臨んだ講義を思い出すような心地よさを感じた。

以下ネタバレ注意

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エンジェリックライ/Jubilee―綺麗にまとまったお披露目―

概要

エンジェリックライは谷貴矢先生による作・演出の作品。ソロモンの指輪を巡って、能力と嘘を封じられた天使アザゼル、トレジャーハンターのエレナ、大富豪のフェデリコ、悪魔のフラウロスが織りなす物語。
Jubileeは稲葉太地先生による作・演出の作品。周年記念などの祝祭を意味する名を冠する、新トップコンビお披露目のショー作品。

感想のまとめ

エンジェリックライは奇抜な設定を綺麗にまとめた作品。
天使という設定の扱い方は人を選ぶかもしれない。
永久輝さんは盤石の実力ぶりで、変化球だが無邪気な役柄のフレッシュさが素敵だった。星空さんは歌や滑舌が素晴らしかった。凪七さんや綺城さんは当て書きに対して見事な演じぶりで、聖乃さんの色気漂う悪役ぶりも素晴らしかった。
Jubileeは正統派で華やかなショーで、クラシック曲の上品さが特別感を演出していた。男役群舞のシーンが特に素晴らしく、まさに永久輝さんのトップで観たかったショー作品。

以下ネタバレ

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FORMOSA!!―役柄がとても合った作品―

概要

FORMOSA!!-空想世界の歩き方-は熊倉飛鳥先生の作・演出による作品。
18世紀のイギリスで自らを台湾人と偽り、台湾についての偽書を著したジョルジュ・サルマナザールをモチーフとした作品。本作では台湾ではなく、架空の国フォルモサが登場する。

感想のまとめ

テーマの割に暗すぎない作風で、爽やかな余韻が残る作品。
抜群の華を活かした縣さんのサルマナザール、役柄にピタリと合わせてくる音彩さん、強烈な圧で胡散臭さと狂気を押し出した華世さんのイネス、歌唱シーンがとにかく素晴らしい久城さんのオズワルド、説得力のある役作りが素晴らしかった叶さん、咲城さん、蒼波さんなどが特に印象的だった。

以下ネタバレ注意

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