概要
ゲーテの戯曲で有名な「ファウスト伝説」をモチーフにした作品。ファウスト博士が悪魔メフィストフェレスを召喚し、己の魂と引き換えに人智を超えた知識と幸福を得ようとする伝説がベース。主人公の男性が、地図に誘われた先でファウスト博士に扮して、悪魔メフィストフェレスを呼び出すことで物語が始まる。
シュヴァンクマイエル監督による作品で、人形劇や粘土細工、ストップモーションなどの映像技術を駆使して、独特の世界観を構築している。
感想のまとめ
かなり人を選ぶが見ていて面白い作品で、肩の力を抜いて見るより、少し気合を入れて演出などを楽しむタイプの作品かもしれない。
一見ナンセンスだがとてもロジカルに構成された演出、人形劇や粘土細工などを駆使して創り上げられた唯一無二の不気味な雰囲気がとても良かった。
戯曲版とは異なる点が多いことと、食事シーンが美味しくなさそうなことは事前に知っていても良いかもしれない。
以下ネタバレ注意
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