愛するには短すぎる / ジュエル・ド・パリ!! ―自然で型を感じない芝居―

概要


「愛するには短すぎる」は小林公平氏原案、正塚晴彦先生脚本・演出の作品。ニューヨークへ向かう豪華客船での四日間を描いた作品。人間模様や宝石強盗事件など、複数の物語が展開されていく。
「ジュエル・ド・パリ!!」は藤井大介先生作・演出の作品。その名の通りパリと宝石をモチーフとしたショー作品。前回の大劇場公演でのショー作品を、全国ツアーに合わせて変更したショーとなっている。

感想のまとめ


「愛するには短すぎる」は自然で宝塚らしい型を感じさせない作品だった。物語を展開する前半にコメディを多く含み、物語をたたむ終盤は丁寧に描いている。そのおかげで前半は飽きにくく、後半は良い作品を観たという感覚を得やすい作品に感じられた。彩風さんと夢白さん、朝美さんの相性の良さを改めて感じさせる作品だった。

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デパートメント・ストア/凱旋門 感想 ―初観劇の初演版―

概要


デパートメント・ストアは正塚晴彦先生による作品で、老舗百貨店がリニューアルシていくさまを描いたショー作品。凱旋門はレマルクの小説を原作とした作品。脚本は柴田侑宏先生、演出は謝珠栄先生。第二次大戦が近いパリを舞台に、亡命者の医師ラヴィックと女優ジョアンの生き様を描いた作品。

感想のまとめ


デパートメント・ストアは華やかな衣装が印象的なショー作品で、抜群の安定感を誇る轟さん・月影さんと香寿さんを中心にトップ付近の誰が歌って誰が踊ってもクオリティの高さが特長。
凱旋門は重厚なストーリーと映画のような美しさが特長の作品。どこを切り取っても絵になるラヴィックとジョアンのラブシーンやクライマックスシーンがとても綺麗で、ぜひ見てほしい作品。終わり方に違和感があるものの落ち着いたムードがとても心地よく、何度も見返したくなる。

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