エリザベート (96年雪組) 感想
―歌・演技・脚本の全てが凄い傑作―

概要


オーストリアで上演されていたミュージカルで、潤色・演出は小池修一郎先生。オーストリア・ハプスブルグ家の皇后になるエリザベートと、死の象徴でもある黄泉の帝王トートが織りなす愛と死を描いた作品。

感想のまとめ


脚本・演出・演技・歌のすべてが凄まじい作品。歌はこれまで見た中で一番凄いかもしれない。トートの一路さんを始めとしてどの人も凄まじく歌が上手で、「闇が広がる」が一番のお気に入り。
冷たく無機質で、人の傍らにあり続ける死を象徴するトートがとても素敵で、まさに死そのものというトート像があってこその作品だと思う。
どの人も凄まじいけれど、冷たく無機質な死を象徴するトートを演じた一路さん、オーストリア皇帝として年月を重ねていくフランツを演じた高嶺さん、鏡の間で凄まじい美しさを見せるエリザベートを演じた花總さん、ひと目見てヤバいと感じるルキーニを演じた轟さんが特に印象的。

視聴日


2019/9/23 (Blu-ray)

以下ネタバレ注意 “エリザベート (96年雪組) 感想
―歌・演技・脚本の全てが凄い傑作―” の
続きを読む

ONCE UPON A TIME IN AMERICA (雪組) 感想
―コンパクトな群像劇―

概要


ハリウッドのギャング映画を、小池修一郎先生が脚本・演出でミュージカル化した作品。ローワー・イーストサイド (ニューヨーク) 出身のユダヤ系移民のヌードルスたちの人生を描いた作品で、ギャングとして生きていくヌードルスを主人公に、少年期から壮年期まで描いた作品。

感想のまとめ


コンパクトにまとめられた群像劇という印象。振る舞いや表情、歌い方が年月の経過に合わせて変わっていくので、圧巻の歌と年月の経過による変化を楽しめる作品。コンパクトすぎて少し薄味に感じるかもしれない。
年月とともに変わっていきながらも常に最高のハーモニーで歌う望海さんと真彩さん、年月とともに目の雰囲気がどんどん変わっていく彩風さん、力強くも落ち着いた歌が素敵だった彩凪さん、最高のエトワールだった舞咲さんが特に印象的。

観劇日


2020/01/11 (宝塚大劇場) 
あえて映画は視聴せずに観劇

以下ネタバレ注意 “ONCE UPON A TIME IN AMERICA (雪組) 感想
―コンパクトな群像劇―” の
続きを読む