感想のまとめ
悪魔城ドラキュラはビジュアルの素晴らしさが印象的。原作要素を盛り込んだ感が伝わってきて、ギミック攻略感を出している戦闘シーンも面白かった。原作要素を盛りすぎたのか若干詰め込み気味で,どことなくヒーローショーを思い出す作品かもしれない。
愛, Love Revue! は王道レビューで、中盤以降はどこを切っても名シーン。テーマ曲もキャッチーかつ耳に残り、劇場帰りには思わず口遊みたくなる。控えめな演出で上品なショーがよく似合っていて、ダンスの見せ方が特に素晴らしいショーだった。
以下ネタバレ注意
感想
【悪魔城ドラキュラ】
- ビジュアルが凄まじく良い
第一印象はメンバーのビジュアルが凄まじく良い。
ゲーム原作のファンタジーな雰囲気にピッタリの美しさだった。
永久輝さんの冷たさの中に信念を抱えたアルカードが美しかった。
輝月さんは誰が見ても親玉と納得の迫力ある貫禄が素晴らしかった。
大弥さんは男役感を抑え、妖艶なサキュバスが綺麗だった。 - 原作要素を盛り込んでいるであろう演出
原作未プレイだが、原作要素を盛り込んだ感が伝わってくる。
敵との戦闘シーン、マリアの動物はおそらく原作ネタだろう。
他にも小道具など、原作ファンの期待に応えるための努力が見えた。 - ゲーム感をうまく盛り込んだ戦闘シーン
戦闘シーンは、おそらくゲームのステージを意識した構成。
敵を倒した後にボスが登場し、画面のギミックを攻略していく。
ヒーローショー感は強いが、ゲーム要素を巧みに演出していた。 - 羽立さんへの手厚い選別
この公演で退団の羽立さんはかなり美味しい配役。
誠実な英雄が悪魔に操られて処刑されるまでの演じ方が素敵。
歌も演技も素晴らしく、集大成に相応しい存在感だった。 - 詰め込み方は昔懐かしいヒーローショー
原作要素を活かそうとしたのだろうが、結構詰め込み気味。
キャラやイベントを多く出すためか、尺もチグハグ気味。
戦闘シーンも相まって、遠い昔のヒーローショーを思い出す作品。
悪いわけではなく、美味しい場面を拾うことに専念したのだろう。
【愛, Love Revue!】
- 芝居と好対照な王道レビュー
芝居がゲーム原作の変化球なら、ショーは古典的な王道。
新規ファンを呼びつつ、宝塚らしさも見せつけてくる名采配。 - Bad Power 以降はすべて名シーン
雪組公演のル・ポァゾン Again でも感じたが、中盤以降が良い。
〇〇さんで見たシーンと盛り上がれる Bad Power を抱える強み。
Bad Power からはすべてのシーンが惚れ惚れする美しさ。
特に永久輝さんが歌い、数組のペアが踊るシーンが素晴らしかった。 - キャッチーかつ耳に残るテーマ曲
舞台上にそびえる「愛」の文字が印象的なショー作品。
テーマ曲は既出らしいが、キャッチーかつ、耳に残る名曲。
劇場帰りに思わず口遊みたくなるような心地よさだった。 - クラシカルなショーが似合う花組
今の花組はクラシカルなショーがとても良く似合う印象。
歌ってよし、踊ってよし、黒燕尾もよく似合う永久輝さん。
歌が素敵でクラシカルな曲もよく映える星空さん。
控えめな装飾で上品なショーがとても似合うコンビだった。
メンバーもダンスの見せ方が巧みで、本当に綺麗なショー。 - ピンク色が綺麗で印象的
デュエットダンスで使われたピンク色が印象的。
二人の雰囲気にぴったりな柔らかで優しい色合いが効果的。
ピンク色がまったく毒々しくならないセンスが素敵だった。