しらゆきひめからしんでれらまで。
―主の衣装替えを楽しむ平坦な物語―

概要


Nightmare Syndrome様の作品。素晴らしいお屋敷に住む主のお嬢様と、彼女に仕える執事長のおとぎ話。主様の衣服と装飾品を変えながら、他愛ない日常といろいろなおとぎ話を楽しむ作品。

感想のまとめ


平坦な物語だけどそれが良い。主の衣装の変わり方がとても映えていて、お屋敷の退屈さも体感できる面白さ。最後まであっさりと終わるので読後感もスッキリとした作品。記憶に残りやすいおとぎ話が後々の伏線になっている演出も良い。

以下ネタバレあり

良かった点


  • キャラクターが可愛い
    登場人物はたったの二人で影絵、だけど可愛い!影絵風のおかげで衣装と装飾品が映えるのが良い。

  • 平坦さが絶妙
    クリアまでに何回も同じ話を聞くであろう仕様で、BGMも少ないのでかなり平坦な作品。平坦だけれど飽きるほどではなく、主の衣装が変わることを楽しみつつ、お屋敷の中の退屈さも体感できる絶妙な平坦さ。

  • おとぎ話が面白い
    話の内容は屋敷の中の話か、あちこちで聞いたおとぎ話がメイン。おとぎ話は短いけれど、妙に記憶に残りやすい。くすっと笑える、記録し続ける機械の物語がお気に入り。いくつか気になる話が最後の伏線になっているのはNS作品らしくて好き。

  • あっさりとした結末
    最後は全容が明らかになり、あっさりと結末へ。空から降り積もるものは雪ではなく灰 (兄が愛する妹の願いを叶えるために起こした爆発が原因) であり、主の正体は99%が人工の物になったお話の子供。どうすることもできない世界だけれど、前向きに生きていく形で終わるのでスッキリとした読後感。

  • 二周目の追加要素
    二周目は服と装飾品が増えていて、新しい話が語られる自分の作品を愛しているがゆえに、不評な作品を回収して焼き払うデザイナーの苦悩が好き。

人を選ぶ点


  • 平坦な物語
    激しい物語ではないので、変化に富んだ物語を期待すると肩透かしかもしれない。

  • エンディング条件がわかりにくい
    衣装 (5種類) ・装飾品 (7種類) の組み合わせによって話が変化するが、5×7 = 35回ではエンディングに到達できず、何回か組み合わせを重複する必要がある。重複したお話を衣装・装飾品を変えながら楽しめる心持ちが必要。