しろのせかい last winter 感想
―幸せな終末を迎えるまで―

概要


世界が滅ぶまでに残された、最後の一週間を過ごす少年少女の物語。
かつて一部でカルト的な人気を誇ったフリーの同人BLゲームサイト
「Nightmare Syndrome」 (以下NS) 様の作品。パクリ問題で閉鎖したサイトで、本作の元ネタは「終末の過ごし方」。NSさんの初期~中期らしく、とてもスッキリとした気分で終えることのできる作品。

感想のまとめ


NSさんの中でもトップ5に入るぐらい好きな作品。全員が満足行く終末を迎えたGood Endは何度見ても愛おしくなるぐらい好き。逆に全員が上手く行かずにやるせなさだけが残るBad Endがあるからこそ、Good Endが映える。
今しかない少年少女たちだからこそ、思いが刺さる。NS作品特有の、キャラの生き方や考え方が本当に刺さる良い作品。
まだプレイできる人はぜひもう一度プレイして、集合写真を見直して欲しい。

以下ネタバレ注意

良かった点


【システム・シナリオ】

  • 7組のキャラをGood / Bad で分岐させるシステムがとても良い。
  • やりきれなさしか残らないBad Endがまた良い。
    これがあるからこそ、Good Endが凄く輝いて見える。

【キャラクター】

  • キャラの生き方や考え方は心に刺さる。わずか1時間にも満たないシナリオで、これでもかと心に刺さるから恐ろしい。
  • 一週間で世界が終わるからこそ、「今」しかない彼らが本当に輝いて見える。
    最後の瞬間まで全力で生き抜いたキャラがとても魅力的。

【絵】

  • 幸せそうな集合写真と最終日のイラストが特に良い。
    集合写真は雪流と百々が本当に可愛くて素敵。百々の輝いた笑顔に涙が出る。

感想 (キャラ個別)


  • 暁史と夢揺
    最期は夢揺の好きなバスケをやって、好きなことだけ考えて最後を迎えたいというのが好き。気持ちが上手く向き合わなかった二人だから、この結末が見られて嬉しい。

  • 勝治と美鈴
    最期までには (笑顔で「愛している」と) 絶対言うから!で二人のシーンを終える構成が凄く好き。最期は笑顔で愛してるって言えるんだろうなぁと思うとたまらなく好き。

  • 千城と由鶴
    手話をできるようになりたい、喋れるようになりたいという二人の夢が素敵。
    互いが互いを理解したいという夢を持っていて、そのために努力してきた二人が拙くても最後にわかり合う展開は素敵だと思う。

  • 鬼頭と百々
    トップクラスで大好き。NS作品の女の子はみんな魅力的で大好き。大人になるのを待ってたら世界が終わっちゃうという、百々の悲痛な叫びが本当に辛くて、報われてよかったと心から思う。百々はこの作品のテーマをその身に背負った子だと思う。全力で走って青春する鬼頭先生も格好良くて、このカプは本当に好き。最後の一枚絵がまた本当に素敵で、百々のウェディングドレス姿を見ると涙が出てくる。

  • 亜王と夜奈
    互いを目的に生きる関係が好き。亜王のおかげで生きたくなって、そのせいで死ぬのが怖くなったって表現が本当に素敵。お兄さんとの会話とか、夜奈も随所で可愛いところがあって好き。

  • 雄図と未来
    唯一BADのない安定カプ。いつも通り愛の歌を弾いて終わろうって素敵。

  • 望月と雪流
    ずるい大人とちょっと素直になれない子の関係が好き。望月先生のずるさと、雪流の可愛さが大好き。序盤の軽快な会話も好きで、望月先生のウザさは絶妙だと思う。たった一言で相手のことを嫌いになり、たった一言で好きになる。決して軽いわけではなく、たった一言で救われた二人のそんな関係が凄く好き。博愛主義でBADでは気持ちを抑えてしまう雪流だからこそ、望月先生に抱きしめていて欲しいと自分の希望を言える結末がとても素敵だと思う。