感想のまとめ
阿修羅城の瞳は要素盛りだくさんな和風ファンタジー。
落語や歌舞伎、派手な大立ち回りなど、普段見ない要素が多い。
様々な作品を演じてきた礼さん率いる星組の集大成に相応しい作品。
エスペラント! は退団公演に特化した作品。
礼さんとメンバーとの場面を見ながら、思い出に浸れる作品。
極美さんや小桜さんなど、組替えの人にも温かい作品。
以下ネタバレ注意
“阿修羅城の瞳/エスペラント! ―一時代の集大成―” の続きを読む趣味について書き溜めるブログ
阿修羅城の瞳は要素盛りだくさんな和風ファンタジー。
落語や歌舞伎、派手な大立ち回りなど、普段見ない要素が多い。
様々な作品を演じてきた礼さん率いる星組の集大成に相応しい作品。
エスペラント! は退団公演に特化した作品。
礼さんとメンバーとの場面を見ながら、思い出に浸れる作品。
極美さんや小桜さんなど、組替えの人にも温かい作品。
以下ネタバレ注意
“阿修羅城の瞳/エスペラント! ―一時代の集大成―” の続きを読むRRRは2022年に公開されたインド映画を元とした作品で、谷貴矢先生による脚本・演出。イギリス占領下のインドを舞台とした作品で、総督に攫われた少女を助け出そうと画策するビームと、イギリス警察に所属するインド人のラーマとを中心とした物語。
VIOLETOPIAは指田珠子先生による作・演出のショー作品。
RRRはダンスシーンの見応え抜群。綺麗にまとまったストーリーも強みで、ショーと芝居との中間に位置するようなバランスの作品だった。
VIOLEATOPIAは芸術性重視のショーで、普段の宝塚というよりも美術館の企画展示のような作品。幻想的で美しいシーンが多く、不気味なシーンが強烈なアクセントになっていた。個人的には初見では合わなかったが、この意思は尊重したい作品。
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“RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~ / VIOLETOPIA ―良作と意欲作―” の続きを読む1789―バスティーユの恋人たち―はドーヴ・アチアとアルベール・コーエンによるミュージカル作品で、小池修一郎先生の演出・脚本。フランス革命直前のパリを舞台とした作品で、革命側と宮廷側との視点を織り交ぜながら描いた公演。
歌を楽しみたいなら必見の公演で、どの歌唱シーンも素晴らしかった。群像劇として楽しめる作品で、史実を覚えていても、あるいは忘れていても楽しめる作品に感じられた。舞台の上下・客席を利用した演出も効果的で、特に客席を利用した演出が印象的だった。
普通の一市民が革命に投じていく姿を自然に演じた礼さんのロナン、妖しく不敵で傲慢な姿で存在感を見せつけた瀬央さんのアルトワ、有終の美を飾るに相応しい有沙さんのマリー・アントワネット、抜群のカリスマ性と随所で見せる鋭い目つきが印象的な極美さんのロベスピエール、よく見ていると理知的な姿が見えてくる天華さんのダントンが特にお気に入り。
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【全般】
【個別】
VERDAD!! は藤井大介先生による作・演出のコンサート公演。第一幕は星組による宝塚公演作品を中心に、第二幕はJ-popや宝塚以外でのミュージカル作品などを盛り込んだ構成になっている。
トップスターの公演を芝居ではなくコンサートに割り当てる、それだけの価値があるコンサート。古典的で力強い男役の曲や抜け感あるJ-pop、高音が綺麗に響く女性キーと礼さんの変幻自在な歌唱力が活かされたコンサートだった。抜け感ある歌い方 “も” 得意としている礼さんだからこそ、J-popがとても自然で素晴らしかった。
小芝居が蛇足なのと宝塚の楽曲は公演で見たくなるのが玉に瑕。
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“VERDAD!!―礼さんの変幻自在な歌唱力―” の続きを読む「Le Rouge et le Noir~赤と黒~」はアルベール・コーエンによるロック・ミュージカル作品で、原作はスタンダールの赤と黒。2016年にパリで上演された作品だが、今回は谷貴矢先生の潤色・演出によって上演された。
歌と演技に特化した作品で、技術的な面では非の打ち所のない作品。ロック調で難しそうな曲を軽々と歌い上げる礼さんを筆頭に聞き応え十分な歌唱シーンと、脚本の不足を補えるだけの演技力が際立っていた。
衣装や舞台装置はお洒落だが、心情描写に乏しく余韻のない脚本が残念。点と点を最短距離で結ぶような脚本は不足こそないが情感に乏しかったのが惜しい。
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“『Le Rouge et le Noir~赤と黒~ ―圧倒的な歌と演技―” の続きを読む